「病院に行け」の3タイプ
盲腸など確実に病院に行かないとやばいという内科や外科的な場合ではなく、何かに思い悩む人にこの言葉を使った場合です。*1
1.罵倒。拒否。存在の否定
この場合の意訳。
「頭おかしいんじゃないの?」
「わー、手に負えねぇ。悪いけどあっち行ってくれる?」
同じ感覚を持っている人が「病院行け」と言われた場合は大打撃を受ける。
2.心配なので、ちょっと言ってみる
この場合の意訳。
「助けてあげたいけど自分には無理だから専門家に相談してみたらどうだろう」
相手を気遣う理由がありつつ、しかし自分には救うことができないので、専門家にゆだねてみてはどうかと提案。
救うことにできない理由は、実際に会うことができない「物理的理由」やあまり知らない人なので直接コメントを残したりするのは気がひける「精神的理由」などがある。
言葉を優しさで飾っておかないと、1と同様冷たい突き放された印象を持たれることもある。
3.しかるべき処置をするべきである
この場合の心の中に展開される理論。
「以前とは違い、精神科に通うことはあまり抵抗がなくなってきている風潮がある。
ストレスがたまって身体に不調を来たすことはよくあることと捕らえられ、それを相談することも周りから非難をされることも少なくなった。
ただの悩みや思われるものが心の不調で起こるものであり、専門家にかかることによって、悩みやストレスが取り除かれるならそれにこしたことはない」
精神科に通うことへの敷居が高くない人が、すり傷には消毒をするように、当然の処置として、精神科に行って心の悩みを相談してはどうだろうと言う。
このパターンの場合も相手との距離感によっては冷たく響く時がある。
事務的に言うとてきめんである。
「病院に行け」ということのデメリット
「病院に行け」という言葉を使う時、その人の経験や立場によって、意味が違ってくる。*2
そして、「病院に行け」の一言では相手の経験や立場によって、受け取り方も違ってくる。
2や3のように「相手のことを思う気持ち*3」が含まれていたとして、伝わらない場合がある。
なので、相手によっては気軽に使ってはいけない言葉なのではないかと思った。
使うなら意思の疎通が図れて、病院に行くことのメリットをきちんと相手に伝えられる人に対して使った方がよい。
その点を思うなら、junkMAさんのような気遣いも必要だと思う。*4
このブクマには上の3つの意味が入り混じっている*5ように思うのだけれど、受け取った方の記事を読むと主に「1」と受け取ってしまったのではないかと感じた。
そう受け取る気持ちも分かるので、言った方、言われた方、どちらを擁護すると訳でもありません。
「病院へ行け」という言葉は使い方が難しいと言う話。
*6