同人誌の値切りについて書ける事を書いてみる


さて、同人誌の値切りの件ですが。


一同人者として何か書こうと思ったんだが、まあ、なんてーか……自分は綺麗事の精神論しか書けないなぁと思った。
論理的に理由を積み重ねることも可能だけど、結局「気持ち」の問題じゃないかと。
でも、それしか書けそうもなかったので、感情的にダラダラと書き連ねてみる。


値切られるのが嫌って思うのは通りすがりの知らない人に「愛のこめて作った同人誌を軽く扱われた」ってのが一番嫌な理由なんじゃないかと思う。


作り手は愛を持って同人誌を作っている。
これは、作り手側の共通意見だと思う。
もちろん、お金がかかるしイベントに参加するのだってお金がかかるし、イベント会場に行く交通費もかかる。
必要な人は更に諸々お金*1がかかる。
でも、だからと言って誰に対しても無料で渡さないという訳じゃあない。
手伝ってくれた売り子ちゃん。
お世話になってる方。
大好きな作家さん(に献上したいという希望)。
いつも丁寧な感想くれる読者さん。
と、タダでも渡したいって人はいると思うんです。


だから「値切りが嫌」は単純に金銭的な問題じゃないと思うのです。*2


元記事では値切られたサークルさんが困ってたらしいんで、値切った相手は、少なくともサークル側の心証が悪い態度をとった模様。
嫌でしょ。そんな人に大事な本を渡すのは。
趣味でやっている同人誌なので、嫌な人には渡さなくてもいいのが同人誌。
それほどひどくなければ、頒布価格で提供しないでもない。
次回本を作るための費用に回せるからね。


以前、値切りOKという看板を掲げたサークルを見たことがあるから、値切りでもOKのサークルさんが0ではないと思うけどね。
話題が値切りでも読者様とのふれあいができればいいというサークルさんもいらっしゃいましたしね。マイナジャンルだとタダでも読んでもらえて嬉しいという人もいるし。
サークルによって違うとは思います。


「気持ち」はあやふやで他者に説明しにくく、伝わりにくいものだけど、結構大事だと思います。
「自分たちの大事な場であるコミケを守ろう」って気持ちが、あの大規模イベントを存続させてるのですから。*3
だから、大事な同人誌、大事なコミケについては、守る気のない人にはあんまり語った欲しくないと思ったりもします。


心情的なことばっか書いてると、書き手ってどんだけナイーブなんだとか言われかねないですけど、そういう人は同人誌作りをご自身の趣味に当てはめて見ると分かりやすかったりしませんかね?
同人活動が特殊すぎて、いい例が思い浮かびませんが。


自分が関与しない他者のフィールドだと思うと、無責任なことが言ってしまうことは、よくあることだと思うのだけれど、そのフィールドの人達が訂正をかけても頑なに自分の方が正しいと言い続けるのはなぜでしょう?
自分のエゴだけで、それをエゴだと解らずに言葉を重ねるのでしょうか。
それを悲しく思います。


一同人者が思った事を書いてみました。


関連エントリ:      
続々 同人誌を値切る問題 - WebLab.ota


サークル側ひいきばっかりですまん。

*1:宿泊とか。あと、ディスプレイ用にいろいろとお金がかかったりもする

*2:金銭が問題だったら赤字サークルはどうすんだよという話もあったり

*3:スタッフはみんなボランティア。前日設営にはスタッフ以外も集まってやるが、その人達だってボランティア