猫に手を噛まれました

マンションに帰るとエントランスに子猫がいた。
何かの拍子にエントランスに入ったもののオートロックなので閉じ込められた模様。
体重軽いので自動ドアを自力で開けることができず、エントランス一番奥の外が見える大きなガラス窓にトンボのように体当たりを繰り返している。
ゴンゴン頭が当たってかわいそうだなと思ったので、外に出そうとその子猫をむんずと掴んだところ。


タイトル通り、がっちり噛まれました。
ひっかかれるくらいは覚悟してたんだけど、噛まれると思ってなくてびっくり。
家に猫はいるが、じゃれつかれて爪が刺さったり、ちょっと強い甘噛みされたことはあってもがっちり噛まれたことがなかったので油断してた。
ああ、猫って噛むのね。
腕に猫をぶら下げつつ。
これ、どうしよう。
痛いけど、我慢できないほどではない。
けど、このまま噛まれ続けるともっと大変なことになる気がするなぁ。
と、思ったので、とりあえず手から猫をはがしてみた。
すると、傷口から血がボタボタと滴り落ちる、滴り落ちる。
手で傷口を押さえても止まらず、見る見る間に床が血で染まる。


すげーーー、ドラマみてーーー、すげーーーー。
なんか大怪我したみてーーー。*1
て、無邪気に喜んでる場合じゃないわ、掃除しないと。
いやいや、その前に治療が先か。


消毒液が切れてたので薬局に行って新しいのを買ってきて消毒して、それから、雑巾抱えてエントランスに戻った。


しかし、それにしても見事な血だまりである。
ぽつぽつ滴った痕が散らばってるのも中々風情がある。
記念に写メを撮ろうと座り込んで携帯を構えたら、エントランスのドアが開いた。
お父さんと少年が入ってきて無言で通り過ぎていった。
背中を向けてたから、多分、私の顔は見えてない。
エントランスを通り過ぎてエレベータの前に行ってから


父「……血だったな……」
少年「……写メしてたね……」


聞こえとるぞ。
ていうか、驚かせてゴメン。
無事写メを取って部屋に帰ったのですが、しばらく、


「もしこのマンションで殺人事件が起きて、現場検証とかあったら、事件にまったく関係ないところからルミノール反応が出て、捜査が混乱して大変だろうな。ワクワク」(←ミステリ大好き)


という妄想に胸躍らせてました。
いや、そんなことある訳ないけどさ。


ちなみに子猫は薬局に行ってた間に外に出ることができた模様。
外の塀で親猫と一緒に和んでおりました。

*1:猫に噛まれたのは大怪我のうちに入るのか?