「人格は虚像である」の補足記事


昨日書いた「人格は虚像である」にコメントをいただきありがとうございます。
それらを引用しつつ、「人格は虚像である」の補足記事を書こうと思います。

2007年01月23日 id:atayasan communication 断片でしか判断のしようがないからこそ、築き上げた「人格」に過剰な期待をしてしまうのは、やっぱりエゴなのかなあ。

はてなブックマーク > 鼻が赤くなりにくいティッシュです - 人格とは虚像である


期待することはエゴではないと思いますよ。
擬似とかすべてではないと書いてあるけど、受け取る側にとっては「すべて」だったりするし、一つの確乎とした人格であり、確乎した人間だと思うのです。


極端な例え話をします。
私にとって「はてなーAさん」は個人情報は非常に少ないはてなーではあるけれど、私の記事に関する感想や他の記事に関するに感想において「この人とは気が合うかも?会って話をすると楽しいかも?」と思う。
これは、私からAさんに対する『過剰な期待』
実際会って「うわー、やっぱり話会わねー。Aさんに幻滅した。もう相手したくない」*1などと思い、それをAさんに言ってしまったらエゴ(の好ましくない発露の仕方)だと思う。*2
会った時にAさんの新たな情報を取得し、自分の中のAさん像に修正を加えて、認識を変えて、新しいAさんと変わらず*3付き合っていくのが望ましい。
というのが、私の考えです。


この例え話の中の「幻滅」にあたる部分を回避するための方策が「すべてではないと認識しておくこと」だと思っています。
*4


「擬似」とか「虚像」とか「すべてを知りえない」という言葉が冷たく感じることもあるかもしれません。*5
それは事実だと私は思っていますが、だからと言って「見える人格は嘘やまやかし」であるとか「すべてを知りえないから信じられない」とは思っていなし、軽んじている訳でもありません。

2007年01月24日 id:laddertothemoon 虚像でも擬似人格でもそれでコミュニケーションがとれるならいいと思う(一部抜粋)

はてなブックマーク > 鼻が赤くなりにくいティッシュです - 人格とは虚像である


というid:laddertothemoonさんのような考えです。
虚像でも擬似人格でも人とつきあう分には、私にとってまったく問題ありません。


逆の立場について言うなら。
相手から見られている自分の人格が「真実」ではないことに不満を覚えたとしたら、そこで軋轢が生まれると思うのです。*6
ブログ上では自分の人格をすべてあらわすことは難しいし、心の奥底すべてをさらけ出せる訳でもない。
だから「相手が認識している人格」と「自分が認識している自分の人格」にずれがあっても、特に問題ないと思うのです。
修正したければ、修正するために自分から何かを投げかけてみることもできます。


それは、こういうことだと思います。

2007年01月23日 id:mind 人同士の場合は、相手も自分を評価しているので、ぐるぐる回って「相性」になる。(一部抜粋)

はてなブックマーク > 鼻が赤くなりにくいティッシュです - 人格とは虚像である


そうやって、お互いの知りえる部分を増やして、人格の補完をしあうのはとても楽しいことだと思います。
はてブコメントに対して反応し、補足記事を書き、さらに記事内容を補完することにも近いものがある。


非常に同人作家な例えをしますと。


私は小説を書く上でキャラを作ります。
これは、定義的には擬似人格です。
しかし、私は自分が作ったキャラを愛しています。
そして、読者に愛されることも多々あります。
昔、とあるシリーズものを書いていた時にはたくさんのファンレターをもらいました。
さて、私や彼らにとって、キャラが擬似人格であることに問題はあるでしょうか?
まったくありません。
擬似人格でも自分の中で練り上げていけば練り上げていくほど、リアルに近づきます。*7
それと同じ事要領で、ネットで知り合った人たちをリアルに近づけるために私は情報を収集します。
この作業はとても楽しい。
それが過ぎて、妄想の域に入ってるなぁと自分の頭の中を思ったりしますが(笑)
*8


ひそかに、その妄想を利用して「はてな」を舞台に小説を書けないかなと思っています。
が、はてブコメントを自分が一から全部作るのは難しいなぁと思っているところです。


注:idトラックバックを飛ばすために、各コメントにidを付記しました。

*1:あくまでたとえ話です

*2:思ってもいいんですけどね、言うのはどうかと感じます

*3:変わってもいいんですけどね

*4:文章にすると、非常に事務的に見えますが、私の頭の中では「お、Aさんの新しい面はっけーん♪ なるほどなるほど。Hさんはこういう時はこういう反応をする、と。メモメモ」などと思考されてるのです。たぶん、この時の私は目がきらきらしてると思う。人間観察大好きだから

*5:リアルの友人の一人にこれを言ったら、たぶん説教かまされると思う^^;人を物として扱うなとかなんとか

*6:私にとってはこちらの方が問題だと感じます

*7:最終的には何を聞かれても、そのキャラとして答えられるまで続けます。そこまでやらないとお話がおもしろくならないとも思っています

*8:自分が妄想域に入っているから、それは真実ではないよと自分にブレーキをかける必要があるのかもしれませんw