上の記事を書いていて、ちと思い出したこと


たまたま、イベントでお隣のスペースになった人が私の本を読んでいたということがあって。
私もその人の本をもらい、お互い感想を書きましょう、ということになったことがある。
仮にその方をHさんとしましょう。


しばらくして、Hさんから分厚い手紙が送られて来たのだけれど、内容は感想ではなく、「自分がいかにして小説を書いているか」でした。
これはものすごくよく覚えているのですが、同人便箋*110枚に渡って、読みにくい文字でびっしりと手書きされていました。
正直書いてあることが分かりませんでした。
手書きなので、思いつくままに書いたようなのですが、要領を得ないんです。
10回くらい読み、なおかつ音読してみて、ようやく「これは、自分の小説の書き方を書いて送って来たんだなぁ」と感じました。そして「自分の小説の書き方にとてもこだわりがあるんだなぁ」と。


Hさんの書いている小説は神の視点で書かれた「学園ラノベ」って感じでした。
なので、私は軽い感じの感想を書いて送るつもりでしたが、これだけ思いいれのあるものに関してはうかつに感想書けないなぁと思ってしまったのです。
「○○ちゃんは、こう思ったから△△したんですよね」と書いてて、間違ってたら怒られそうじゃないですか。
なので、正直にその旨を手紙にして送りました。


Hさんは以降私の前に現れることはありませんでした。


上でも書いた友人に言わせると、Hさんも私に「すごいですねー」とかそういうほめ言葉を待ってたんだよ、と言います。もしくは「共感しますー」と言って欲しかったとか。
でも、人のポリシーにあれこれ言わない方がいいという判断が先に来たんだよね。*2


それに、まだ小説自体を評価してない内からそういうことを聞かされても困る。
私は好きな作家以外の「小説の書く時のポリシー」には興味はない。*3
みっちり書いて送られても、それがはじめての手紙なら「引く」だけ。
それも、その時の分量はすごかった上にひっじょおおおに分かりにくかった。
できれば、わかりやすく書いてくださいと苦情を言いたいくらい。


この件に関しても、上の件に関しても、友人には「冷たい」と言われたけど。
こと、小説を書くことが絡むと厳しいよ、私は。


私はおせじやおためごかしは言わないだけで、別に相手を否定してる訳じゃないんだけど、よくそう受け取られてたなー、どうしてかなー(棒読み)

*1:通常、同人便箋で手紙を出すことは、同人界でも嫌がられます。Hさん男性なのに少女漫画の便箋だっただよなー

*2:人のポリシーにあれこれ言わないのが私の最大限の心遣いでした。同意してほしいとか、褒め上げてほしいとか思われても困る

*3:自分の興味あるジャンルの人気プロ作家なら興味ある