田舎と都会の『時間』の違い


去年親戚連中と飲む機会があった。
その時に従兄弟がこう言った。
「今度○○(そいつの息子)が就職するから何かあったら助けて行ってやってくれよ」
と言う。
私「いいよ。どこに就職するの?」
従兄弟「名古屋」


はい?


私の勤め先は東京である。
私「名古屋から東京は、ちょっと遠いと思うんだけど」
従兄弟「どれぐらいだ」
私「新幹線でも1時間半くらいはかかるよ」


そういうと従兄弟は不思議そうな顔をするのです。
「1時間半で済むんだったら、全然近いじゃん」
そして、こう言いました。
「○○市に行くより全然近いよね」


○○市は私が住んでいた市から一番近い『遊びスポット』である。
小洒落た洋服*1を買いに行くのもそこだし、映画を見に行くにも○○市まで行かねば映画館がない。
ならないというか、○○市まで行くことがそれが日常茶飯事なのだ。
その○○市まで車で2時間。
車での2時間の移動ごとき屁でもないのである。
そして、私の実家付近は一人が一台、家族の人数分車を保有する地域である。*2


主要交通機関も○○市に行かないとないため、県外に行くにも一旦車で2時間かけて○○市に行き、そこから新幹線なんなりに乗る訳で。
新幹線で「1時間半くらいしかかからないなら近い」と言う感覚になる。


それを聞いて「もっともだなぁ」と思ったので、
「わかった。なんかあったら私が助けに行こう」
と請け負ったのである。
ま、多分、何も起こらないと思うけど。


ということがあったので、地方の話が出た時に「車で1時間以上なんて遠過ぎる」とか「普通ネット通販だろ常考」なんていう話を見かけると「いやいや、それ、普通っす」「車で1時間なんて全然苦じゃないです」と思ってしまう。


元々、このエントリの元ネタは例の札幌紀伊国屋書店の時に書いたんですが、めんどくさかったので(笑)その時はあげませんでした。
lstyさんとこにも似たような記述があったので、エントリにしてみた。
記事の主旨は直接関係ない気がするのでTBは送らないけど。


ブクマの重複になりますが。
県のはずれに住んでると本の取り寄せもはてしなく遅く、一ヶ月待ちはざらで、しまいに忘れ去られてたこともあり(笑)
更にPCの普及率からして悪いので、ネット通販を常用してるのはよっぽど環境の整ったところじゃないかと。*3


ネット環境が楽に手に入れられる地域や都会にずっと住んでる方はそういうのは考え及ばないんでしょうね。

*1:小洒落てない奴はスーパーで買う

*2:公共の交通機関が発達していないだけ

*3:インターネットを使ってもアマゾンを知らない人がいたりする