腐女子であることは「アイデンティティ」にはならない＜追記も補記もありまくり＞
ワタクシ、「となりの８０１ちゃん」は愛読していますが「腐女子の品格」はパラ見をしたところ買う気になれずに手を出さずじまいでした。
それを、自分の中では『「となりに８０１ちゃん」は８０１ちゃん個人の話、「腐女子の品格」は腐女子全体を指（そうと）しているから』だと思っていました。
個人の話としてネタにされる分はおもしろいけど、腐女子とはこうなのだよ、と書かれると違和感を覚えるからだろうと。
しかし、そうでもなかったらしい。
腐女子がいろんなメディアに登場する中、共感できなかったのは私の腐女子歴が短いからだと思っていたが「キワモノ萌え」「ホモ萌え」宣言は8割がた自尊心ゲーム」を読んで、なるほど、メディアに露出する腐女子達がこっち系統だと思えたから共感できなかったんだなぁと。
この記事を「最近「腐女子」とか言われてる人達ってこんな感じだよね」評しているこちらの記事に共感。
「己の妄想を形にせずにはいられないオタクと自己と他人の妄想を消費して楽しむオタクは背負う覚悟というか業が違いすぎる」*1
今更「私腐女子なのー！ホモ萌えなのー！」などと大声で叫ぶ必要もないのです。そんな非生産的且つ無駄な体力使うくらいなら作品にぶつけます。
メディアに登場したりやたら声の大きな「自称腐女子」さんに作家じゃない＝読み専率が圧倒的に高いのはその辺もあるんじゃないかなと思いますよ。
その通りだと思うなー。
特に『そんな非生産的且つ無駄な体力使うくらいなら作品にぶつけます。』には全力で同意。
引用後半部分については。
読み専の割合の実際は判明してません（やっていても黙っている人もいるでしょうから）が、腐女子という言葉の一人歩きが、腐女子特別！の人たちによって後押しされてるのも事実でしょう。
実際、知り合いにいました。
腐女子とは尊敬する特別な存在であり、腐女子作家になりたいがために原稿を送りつけてきたこの人です。
極端に言うと「エロ書ける人偉い」だったり。
こういう存在が稀有かと思えば２ちゃんねるの同人板に行けば「厨」と言われてゴロゴロいるようです。で、そういう人達の大半は読み専。
そんなにいるのかと驚愕している「乗っ取り」を企てる人も読み専だよね。自分が書けないから他人の物を語ろうとする訳だから。
個人的にはエロしかない本はつまらんのだが、厨ちゃん達は大好きみたいです。
同人作家は『書（描）くことがアイデンティティ』であって『腐女子であること』はそうではないと思う。*2
*3
私の周りはそうだと言えば、単に類友が集まってるだけと言われそうですが、それでも、某アントワーヌみたいに「書いてなくて読むだけの腐女子は清らか」と声高らかに言う人とは友達になりたくない。
アイデンティティっつっても「キャラが好きならホモにしてもいいのか？」的な批判に関しては有効な反論を持ちませんので、友人を含め「ごめんねごめんね」と言いながら書いてます。
あと、個人的に「ホモ書く人」＝「腐女子」ってのは正しいと思うんですが、「腐女子」＝「ホモしか書かない」ってのはどうにかならんもんかなぁと思います。
商業で有名な「よしながふみ」さんはホモ話以外だっておもしろいよー。
百合姫に執筆してても、ホモ同人誌を書いている人もいるしね。
*4
追記：
もしかして誤解があるといけないので「すべての読み専さんが『厨』であったり『腐女子は特別！』と思っている訳ではありません。
と、思う。
読み専の知り合いは数人しかおらず、その数人がアレだったりしたんで断言は難しいなぁ。
でも、これは腐女子に限らず、悪い例が目立ってしまっているだけ。
だと、思いたい……。
補記（８月１５日）：
よしながふみはＢＬ以外「も」と言うよりＢＬ以外「が」おもしろかったので愛読してます。
アンティークのドラマが好きで原作を１０５円で買ってみたら「ゲイは誤解（ドラマ設定）」が「魔性のゲイ（原作）」になって驚いたがお話としておもしろかったので。
「よしながふみはおもしろい」は「エロゲでも話のおもしろいものはある」と似てるというブコメがありましたが「田中ロミオの小説（エロゲじゃないの意）はおもしろい」の方が近いんじゃないかなと思う。
しかし、田中ロミオがいつまで経っても図書館に入らないのはなぜなんだぜ。
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