なぜ女性向けジャンルでは男の売り子がダメなのか?

少ない身内から聞いたところによると、その理由は。
男性は、高確率で作者ではない、萌え話ができそうにない、なんとなく男の人からホモ本を買うのは恥ずかしいからだそうです。


女性向けジャンルに来る前は、男性客の多いジャンルで活動してました。
サークルさんも男性が多くて、知り合いの大半が男性。
そのうち、相方(女)が結婚を機に引退してしまったので、知り合いの男性に売り子をやってもらってました。
女性向けに転向した時も、引き続き同じ人に売り子をやってもらいました。
が、サークル参加して気づきました。
参加した女性向けジャンルでの男性率の低さ、というか、ほぼいないこと。
低いのはまだ想像つくとして、男性売り子が「空気」扱いだったのがびっくり。


うちの売り子さんは、作品そのものは好きだしBLもばっちこい、人柄も大変人懐こい人なんですよ。
女性向けに参加した初回、お隣のサークルさんもフレンドリーな方で今でも親しくしていただいている数少ないサークルさんなのですが、その人達ですら売り子さんとは全く話をせず。
こちらから「前ジャンルから手伝ってもらってるんですよ。相方引退しちゃって」と言ったら「ああ、そうなんですかー」と返って来ただけど、それ以外、付き合いは長いけれど売り子の話をしたことは一度もありません。


自分が買い物をしたいから売り子さんを頼んだ訳なんですが、売り子さんの話によると、私がスペースにいない時にはお客さんはスペースによりつかないという話なんですよ。
作品そのものは男性ファンもめちゃくちゃ多いので、あんまり気にせずに男性の売り子さんに頼んでしまったけれど、人が来辛いらしい。
ジャンル転向したらスペースも忙しくなくなったので、売り子さんには正直にお話して遠慮していただきました。
その売り子さんとは細々とつきあいが続いてます。


もう一つ女性向けに参入して驚いたことは、女性向けでは自分の好きなジャンル以外は見向きもされないってことでした。
当たり前と思うなかれ、男性客の多いジャンルの頃は、似た傾向の番組や作品の本なら申し込みジャンルと違っていても通常通りに刷けました。
例えて、言うなら『ハートキャッチプリキュア』のスペースで『スイートプリキュア』の本を売っても……ああ、これはさすがに一緒すぎか。


具体例を出しますけど、ライダーでスペースを取った時に一緒に同時期放映の戦隊物の本を出したことがあるんですよ。*1
自分的には両方見てる人が多いだろうと思った。
のに、戦隊ものは完全スルーで驚きました。
男性客は作者につくけど、女性客はジャンルにつくってこれかーー! と実感しました。*2
私自体は作者についちゃう人で、好きな作者さんの本なら逆カプも平気、知ってるジャンルなら全部買っちゃうよ、オリジナルバッチコイ。
そういうのダメな人多いんですね、同人板とか見てても。


女性向けはジャンルの切れ目が縁の切れ目と申します。
数少ない友達とはジャンル変わってもアフターしたりしてますけど、地方の人ばかりなので、いつもイベントに一緒に出れる訳ではなく。


何が言いたいかと言うと。


3月に新ジャンル参加するんだけど、売り子になってくれる人がぜんっぜんいない!
新ジャンルだから、私も買いものに出たいんだよぉおおおおお!!
参加サークルさんに総当りかけたいんだよぉおおおお!


という話です。
女性向けだとおおっぴらに募集かける訳にも行かないしねー。
そもそも女性向けの原則に従って、同人関係サイト以外では自分も参加ジャンルを表明してないしねー。
男性客の多いジャンルでの活動期間の方が長いので、今にいたっても女性向けの風潮に慣れなかったりしますよ。
女性向けに転向したら売上激減したので、自分の書くものって女性向けに向いてないのかしらーと凹むこともあります。
ホモ書くの向いてないのかなー?
ま、それはさておき。
売り子はダメ元で相方に頼んでみよう。

*1:日曜の朝に7時半から戦隊もの、そのすぐあとにライダーをやっている。

*2:大手さんとか、もっと上手い人なら別でしょうが